
2025年の8月30日から9月1日の二泊三日でフランス・イタリアに跨るモンブランに登ってきました。ノーマルルートとなるグーテ小屋泊です。
最近ではSNSやヤマレコにしか投稿しなくなってしまいましたが、出発前の情報収集に先駆者の方々のブログが役にたったので今後登られる方の参考になればと思いここに情報を残したいと思います。
モンブラン登山がどれくらいのレベル(グレード)なのか
僕自身、初のヨーロッパアルプスでしたので本当に自分に登れるのか?とか、色々と調べていましたが、結論は「行かないとわからない」ということです。
そもそも簡単か難しいか、という感覚は人それぞれで、その人の経験次第で全く別のものになってしまいます。低山しか登ったことが無い人には到底無理だろうし、冬の北アルプスをこなせる様な人には物足りないかもしれません。
クライミング要素がほとんど無いのでアルパインクライミングをやるような人には不人気な山です。例えるなら、冬の富士山御殿場ルートや新穂高からの冬季槍ヶ岳等、それなりに距離がありそれなりに厳しさもあるような山行のイメージです。但し、剱岳の一般ルート以上の岩稜地帯は通過します。
僕の主観が大きいですが、参考までにポイントをいくつか
●98%がガイド付きかロープで繋いだグループ登山です
ソロで登頂していた人は一人しか見かけませんでした。
地元イタリアの方で、何十回も登っていると言っていました。
ソロは稀で嫌われるかと思いきや、日本とは全く異なり他パーティーのガイドさんが優しく、フレンドリーに話しかけてくれてアドバイスや応援を貰えます。
自分の客以外挨拶もしないような輩が多い日本のガイドとは大違いで驚きましたw
山頂直前にすれ違ったパーティー
●二日目のテートルース小屋→山頂→グーテ小屋泊はそれなりに大変
僕のヤマレコによると、二日目は
距離 13.5km 登り 1,957m 下り 1,289m
山行11:40 休憩2:23 合計14:03
となっています。僕が登った日は前日まで積雪があり、テートルース小屋からアイゼンを装着したり足首位のツボ足地帯があったり時間がかかってしまいました。
グーテ小屋以降は完全にアイゼン歩行となります。
天気が良かったのでトレースが明瞭で安全でしたが、周りはクレパスだらけです。
視界が悪い場合はルートロスも含めてかなりのリスクになると思われます。
テートルース小屋から
●高度順応しておく
やはり高山病で撤退するパターンが多いようです。
僕はこの山行前の2か月間に富士山に3回ほど登り、ヨーロッパ到着後にスイスのツェルマットへ行きカストール(4223m)に日帰り登山してからフランスへ移動してシャモニーへ入り、エギーユ・デュ・ミディ(3842m)を観光した翌々日にモンブラン登山を開始しました。
流石に山頂付近では息が上がりやすかったものの、体調的には全く問題はありませんでした。
但し、エギーユ・デュ・ミディに行った際は15分ほどめまいがしました。ロープウェイを使い15分足らずで2800メートルを登ってしまうのは無理があります。そのおかげで順応が進んだのかもしれませんが。

ドーム・デュ・グーテ付近から見たエギーユ・デュ・ミディ
●山小屋の予約が無いと入山できない
よく知られていることですがモンブラン山塊に入山するためには山小屋の予約が必要です。弾丸登山や勝手にテン泊登山は条例で禁止されています。
円安の現在のレートで約5000万円の罰金刑が課されます。
かつて弾丸登山で事故が多発した結果、対策の為に設けられた制度のようです。登山口であるニー・デーグル迄の山岳鉄道(モンブラントラムウェイ)も小屋の予約が確認できないと乗れません。
YouTubeを見ると、シャモニーの街から弾丸で登頂している動画がありますが現在は違法行為になります。

ベルヴュー駅に到着したモンブラントラムウェイ
前半分はモンブラン登山客、後ろ半分は一般客が乗っていて一般客は次の駅Mont Lachatで全員降ろされます
ちなみに、レズッシュからベルヴューまでのロープウェイ料金にベルビューからニーデーグル迄のモンブラントラムウェイの料金も含まれているようです(要確認)
僕はモンブラントラムウェイのチケットを持っていませんでしたが一度も確認されませんでした。
●とにかく大変なのはグーテ小屋の予約
僕がモンブラン登山を決めたきっかけは何となく見てみたグーテ小屋の予約サイトでうっかり予約ができてしまった事ですw
何かの記事でモンブラン登山はグーテ小屋の予約が大変と知り、興味本位で予約サイトを見てみたら偶然にも1日だけ空きがありポチってしまいました。ツアーであればツアー会社が抑えているので問題ないと思いますが個人勢には困難です。
その後も数日おきにグーテ小屋予約サイトをチェックしていましたが、たまにポツンと予約が空く事があるので気長に待っていれば何とかなるかもしれません。
僕の場合は仕事の休みの調整ができるので良いのですが、休みが決まってしまっていると難しいでしょう。
●8月末のシャモニーは人が多くホテルが高騰する
8月末のシャモニーは避けた方が無難です。HOKA UTMBという大規模なトレラン大会が数日間開催されます。
東京近郊に住んでいる身として街中の混雑はそれほど気になりませんでしたが、安価なホテルの予約が困難。
キャンプ場が多数あるのでテン泊も検討しましたが、Booking.comで民泊貸アパートメントを発見し3泊しました。それでも一泊2万円以上しました。
9月に入ると急激に空きができ下山後の9月1日はそれなりのホテルに2万円で泊まれました。
シャモニー中心部の混雑
●9月1日から冬のスキーシーズンまでモンブラントンネルが閉鎖される(この年だけ?)
イタリアへ移動する人は要注意です。
僕はモンブランの後、バスでイタリアのアオスタへ移動しMTBで遊んだ後にモンテローザ山域で再び登山をする予定でした。
モンブラントンネルが通過できないと知ったのは当日朝!
スマホを駆使してなんとか調べ、シャモニーからモンブランエクスプレスでスイスのマルティニーへ行き、ローカル線と路線バスでGran Saint Bernardに到着。徒歩で国境を越えてイタリアに入り、再び路線バスでアオスタへ到着できましたが、ある程度旅慣れていないと難しかったと思います。
●外食は高価だが、、、
出発前に織り込み済みとはいえ、やはり物価が高いです。
それは日本人に限らずヨーロッパを旅行する人たちは皆感じているようで、ホテルにはキッチンがあることも多いので自炊が安上がりです。
僕は軽量タイプのガスバーナー(PRIMUS P-116)とクッカーを持って行き何回か自炊しましたがキッチン付きの宿が多かったので必要なかったかな、、とも思います。ガス缶は飛行機に持ち込めないので現地調達です。
あまりケチっても旅としての充実度が下がってしまうので、チーズフォンデュやワイン等現地の名物料理を楽しんだり現地のカップ麺を食べてみたりとバランスが大事だと感じました。
外食価格の目安としてレストランでの夕食が4000-10000円位、朝食が3000-4000円位、シャモニーのマクドナルドでのビックマックセットは1900円位です。
スーパーで買ってきてシャモニーのアパートのテラスで食べる
サヴォワ産白ワインとサヴォワのサラミ”ソシソン”
めちゃくちゃ美味い
ルート上のポイントや必要な道具についても後日投稿したいと思います





































